競馬新聞ってどれを読めばいいの?有名6紙を徹底比較!

投票カード 競馬新聞

競馬新聞、読んでみたいけれど何を読めばいいか分からないという方も多いのではないでしょうか。

特に、最近ではコロナ禍の自粛期間中に競馬を始めたという方もいるでしょう。

それぞれの競馬新聞にはそれぞれの特徴があるので、まずは競馬新聞ごとの特徴を理解しましょう。今回は、スポーツ紙も専門紙合わせて6紙の特徴を紹介します。

 

競馬新聞の形態とは?

各紙を紹介する前に、まずは競馬新聞の形態について簡単に説明します。

競馬新聞形態 

この画像は現在の競馬新聞がどのような部類に分類できるかについて示した図です。

競馬新聞と言えば、競馬の情報を掲載した紙の新聞というイメージがあるかと思います。しかし、現在ではネットでの競馬新聞も登場しているので紙媒体とネット媒体に分けられます。今回はその中でもこれまで一般的だった紙媒体に絞って紹介します。

紙媒体の中ではスポーツ紙と専門紙に大きく分けられます

スポーツ紙はスポーツ全般を扱っている新聞です。野球、サッカー、テニスといったメジャースポーツから競艇、競輪そして競馬までとにかくあらゆるスポーツについての情報を掲載しています。さらにスポーツ以外にもスクープやスキャンダルなど芸能に関するエンタメ情報も提供しています。つまり、競馬はそうした情報の1ジャンルとしての掲載という形になっています。だからといって情報が足りないという訳ではなく、競馬開催日にはしっかり各レースの出馬表などが掲載され、予想や情報にも十分な紙面が割かれており活用することができます。

専門紙は、こちらもその名の通り競馬だけに特化した新聞のことを指します。スポーツ新聞との大きな違いとしてはやはり情報量です。競馬に特化している以上、調教や厩舎のコメントなどの情報が全レースに渡って十分に掲載されており、さらにトラックマンの予想にも紙面が割かれているため、情報を得る上でも予想する上でもスポーツ紙よりは優れていると言わざるを得ないでしょう。

両者のメリット・デメリットをまとめると以下のようになります。

スポーツ紙 専門紙
メリット 安い

他ジャンルの情報も得られる

情報量が多い

専門家の予想が得られる

デメリット 情報量は多いとは言えない

 

高い

スポーツ紙にはどのようなものがあるの?

さて、ここからは各紙について紹介していきます。まずはスポーツ各紙です。

 

サンケイスポーツ

サンスポ紙面

値段:150円(一部例外あり)

販売地域:九州山口以外の全国

サンケイスポーツは産経新聞社が発行するスポーツ紙です。産経新聞社は競馬雑誌の「週刊Gallop」や競馬専門紙の「競馬エイト」も発売しているほか、毎週競馬中継を行っているフジテレビやニッポン放送と同じグループ企業に入っていることから競馬に関する情報は比較的充実しています。それはサンスポでも同様で、他のスポーツ紙と比較した大きな特徴として、競馬欄の充実ぶりが挙げられます。

予想の特徴としては、「データで勝負」というデータに特化した予想があることです。土曜日のメインレースや日曜日の9レース以降で基本的に採用されており、過去の同名レースや同コースのレース結果からどの馬が有力候補だと言えるのかを検証しています。スポーツ紙でデータ重視の予想が展開されている例はあまり多くないため、データ派にはおススメだと言えそうです。

また、所属するトラックマンとしては、中穴狙いで有名な板津雄志記者や、20代ながらもベテラン記者に引けをとらない山口大輝記者、年間回収率300%超えをたたき出したこともある内海祐介記者などの特徴的な記者が揃っています。

日刊スポーツ

値段:140~150円

販売地域:全国(グループ会社による発売)

日刊スポーツは日本初のスポーツ紙として長い歴史を持っています。野球情報が充実していることでも知られており、その分競馬情報は他のスポーツ紙に比べると少ない部類に入ります。しかし、情報の内容面では他紙に負けないものであり、特に独自指数と解説が特徴です。

予想では「コンビ指数」という独自の指数を用います。これは日刊スポーツが各馬の能力を40~90の間で数値化しランク付けしたものです。各馬の指数が横並びであればどの馬にもチャンスがあるということになり、1頭だけ抜け出ていればその馬を軸にするということになるなど指数を見て買い目を組み立てることができます。またレース日ごとに指数と結果の傾向があり、その日その日に合わせた対策もできます。

予想家としてはやはり佐藤哲三元騎手は外せません。G1を6勝した名ジョッキーでもある佐藤氏は調教気配から予想を組み立てており、いわゆる本命党ですが人気馬の中でもどれが勝つかを正確に仕留めることで知られています。

東京スポーツ

東スポ紙面

値段:150円

販売地域:関東・東北・北海道(他地域では名称を変えて販売さている)

東京スポーツは、もともとエンタメ性の高いスポーツ紙の中でも特にエンタメが練られていることで知られています。そんな東スポは発売スタイルとコラムの充実度で他のスポーツ紙と差別化しています。

東スポは夕刊として発行されています。基本的にスポーツ紙は朝刊であり、紙面に競馬情報が掲載されるのはレース当日しかないため、土曜日の朝に買うしか方法はありません。しかし、東スポは金曜の夕方・土曜の夕方の紙面に翌日のレース情報・予想が掲載されているため余裕を持った予想ができます。

また、東スポ最大の魅力は予想コラムの多さです。特に芸能人や現役スポーツ選手のコラムが充実しています。現役メジャーリーガーの田中将大投手もその一人です。田中投手と言えば、2020年の天皇賞春で11番人気のスティッフェリオを買い目に入れ、馬連&ワイドを的中させた馬券の上手さでも知られています。他にも爆笑問題の田中裕二さんや元SKE48の松村香織さんなどもコラムを書いています。

東スポについてはこちらで詳しく解説しています!

競馬専門紙にはどのようなものがあるの?

続いて、競馬専門紙を3つ紹介します。

競馬新聞

競馬エイト

競馬エイト紙面

値段:500円

販売地域:全国

競馬エイトはサンケイスポーツと同じ産経新聞社が発行している競馬専門紙です。競馬情報の充実した産経新聞社の発行であることから、競馬エイトも質の高い情報を入手することができます。

特徴としては、カラー紙面であることです。スポーツ紙はカラー紙面が多いですが、専門紙となると白黒の紙面の方が多いです。カラー紙面であることで、見た目で情報の整理がしやすく特にビギナーの方や競馬新聞を利用してこなかった競馬ファンの方にとってわかりやすいでしょう。

競馬エイトは調教評価の精度が高いことでも知られています。調教での動きが良かった馬を調教注目馬として3頭紙面で紹介しており、それらのレースでの成績の良さが好評を得ているのです。また、穴狙いでも有名で、どの予想家も穴を的中させに行くことに重きを置いています。

競馬ブック

競馬ブック紙面

値段:500円

販売地域:全国

競馬ブックは滋賀県栗東市に本社を置く会社が発行している専門紙です。栗東と言えば、トレセンがある競馬の街であり、まさに競馬に特化していることが分かります。

特徴は横組みで独自情報が多いことです。競馬新聞の馬柱は基本的に縦組みで各馬は1列ずつ紹介されていますが、競馬ブックでは横組みで1行ずつの並びになっています。縦でも横でも掲載する情報は同じですが、横組みにこだわりがある方にはうってつけの専門紙です。

また、独自情報として、道悪適性やダート適性の評価、ローテーションの間隔表などがあります。予想としては、それらの情報や調教をもとにした本命中心の予想となっています。うまDOKIの解説としてもおなじみの牟田雅直氏や長岡利幸氏などテレビで活躍する予想家も多く、親しみが持ちやすいです。

勝馬

勝馬紙面

値段:500円

販売地域:東日本

勝馬は東日本で主に発売されている競馬専門紙です。西日本でもウェブで入手することができます。

特徴はトラックマンによる評価が充実していることです。トラックマンは他紙でも調教評価や取材などで力を発揮する重要な存在ですが、勝馬では特にトラックマンによる情報が重要視されます。調教では馬の動きなどに関して数値データだけではなく追い切り評価を各トラックマンが行っています。

また、「単指数」という勝馬独自の予想では、数値が高いほど連対率が高くなるという指数を算出していますが、そこにもトラックマンの各馬の評価が組み込まれているため、やはり勝馬におけるトラックマンの存在は重要です。そうした専門家の評価を見たいという方におススメの専門紙だと言えます。

まとめ

ここまで、スポーツ紙・専門紙を3紙ずつ紹介してきました。

今回書いた情報なども参考にしていただきながら、自分に合っている競馬新聞をじっくりと探していきましょう!