東京スポーツというスポーツ紙を読んだことはありますか?東京スポーツは競馬予想をするうえでぜひ読んでおきたい競馬新聞の一つです。今回は、東京スポーツの特徴を徹底的に解剖していきます。
東京スポーツとは
東京スポーツは、1960年に創刊され2020年で60年目の節目を迎えたスポーツ紙で「東スポ」という略称で知られています。
発行地域は関東地方・東北地方・甲信越地方のみですが、他の地域でも九州は「九州スポーツ」、関西では「大阪スポーツ」などというように名前をその地域名に変えて発行しており、同じ紙面を手に入れることができます。
そのため、東スポが発行されていない地域の方でもぜひこの記事を読んでいただきたいです。
なお、東京中日スポーツは中日新聞社が発行しているスポーツ紙のため東スポとは関係ありません。
東スポの最大の強みはプロレス記事です。創刊時の社命のもと、プロレスに特に特化した記事を作成していました。
現在では、プロレスがマイナー化する中で芸能ゴシップや競馬、野球などジャンルを問わず多岐にわたる記事を掲載しています。
特に特徴的なのは芸能やエンタメに関する記事であり、芸人の浅草キッドに「日付以外は全て誤報」と言われるほどエンタメ性を重視しています。
しかし、競馬記事に関してはそうした誤報の心配はありません!
東スポではエンタメはエンタメとして、スポーツ記事はスポーツ記事として執筆されているため、競馬に関しても充実した紙面と予想が展開されています。では、競馬面に関して詳しく見ていきましょう。
東スポ競馬面の特徴とは?
夕刊である
これは東スポ全体の特徴でもあるのですが、夕刊だというのが大きな特徴でありアドバンテージの一つです。
夕刊ということは、例えば土曜日のレース予想は金曜日の夕方の、日曜日のレース予想は土曜日の夕方の紙面に掲載されます。
実はスポーツ紙のほとんどは朝刊なので、土曜日のレースは土曜日の朝に、日曜日のレースは日曜日の朝にそれぞれ掲載されます。
すると、当日の1レースは当日早起きして購入してからすぐに確認しなければ間に合いません。しかし、東スポであれば前日から余裕をもって紙面を確認することができます。
レースが始まってからだと中途半端になりがちな調教評価や厩舎コメントの確認などもこれなら安心です。
時間をかけて予想したい人にはぜひ読んでほしいスポーツ紙の一つです。
著名人による予想
東スポ競馬欄の最大の特徴は、著名人による予想が非常に充実していることです。
もちろん、スポーツ各紙で著名人による競馬予想は行われており、各紙とも多種多様な芸能人、スポーツ選手、競馬評論家などを起用しています。
それらはただ予想を掲載するということだけではなく、著名人のイメージを利用して各紙の評判を高めていくという側面ももちろんあることは皆さんもイメージできるでしょう。
ただ、東スポの優れているポイントは、著名人の予想でもそれなりに当たるということです。
では、予想を寄稿している著名人を見ていきましょう。
まずは芸人の爆笑問題・田中裕二さんです。
田中さんと言えば大の競馬好き芸人として知られており、東スポの著名人による競馬予想の中でも抜群の知名度と人気を誇ります。
田中さんは比較的穴党として知られており、とにかく穴を当ていくことが特徴です。
上位人気馬を本命にすることがほとんどないため、なかなか本命の的中は少ないですが、例えば2020年の共同通信杯では本命フィリオアレグロが3着に入り3連単の万馬券をしっかりと的中させています。
また、2007年の皐月賞では1着に7番人気ヴィクトリー、2着に15番人気のサンツェッペリンが入り、三連単は160万馬券になりましたが、田中さんは何とこのレースを的中させているのです。
このように、田中さんは穴馬が来るときにどの穴馬が来るかをしっかりと見極めることが出来ています。
また、過去にJRA-vanのインタビューで、「スポーツ紙に出した予想は必ず買っている」と発言しており、本気で当てにいっていることが分かりぜひ参考にしたいと思えます。
次に、SKE48の熊崎晴香さんです。
熊崎さんと同じSKE48に所属していた松村香織さんが2019年3月まで東スポで連載していましたが、それを引き継ぐ形で2019年4月から「ハルカ伸るか!反るか!」というコーナーを連載しています。
熊崎さんは決まった予想の狙い目があるわけではありませんが、中穴を的中させていることが多いように感じます。例えば、2020年の東京新聞杯では三連単12万馬券を的中させています。
4番人気のプリモシーンを本命、相手に6番人気のシャドウディーヴァ、5番人気のクリノガウディーを入れて穴馬券を的中させました。
熊崎さんも毎週公表した買い目を購入しているのでより信頼できそうです。
そして、東スポ競馬と言えばメジャーリーガーの田中将大投手の予想です。
田中投手は現役プロ野球選手の中でも屈指の競馬愛好家として一般的にも知られており、時折ツイッターでも予想を公表しています。
田中投手は本命と穴をうまく組み合わせることで予想しており、買い目も他の著名人は三連単勝負が多いのですが、馬連ボックスとワイドボックスが主で確実に当てに行っていることが分かります。
2020年の天皇賞春では本命を1番人気のフィエールマンにした一方、相手にしていた4番人気のミッキースワロー3着、そして11番人気のスティッフェリオが2着となり、馬連とワイドを的中させました。
馬連、さらに相手同士のワイドが50倍を超える配当となり、全て合わせるとかなりの高配当となっています。知名度だけではなく、的中させられる点でもさすがというところです。
騎手によるコラム
このような著名人による予想のほかに、元騎手や現役騎手による予想やコラムの寄稿が行われています。
元騎手としては安藤勝己さんが予想を提供しています。
安藤さんと言えば、アンカツという愛称でも知られており、現役時代には地方の笠松競馬から中央に移籍しG1を22勝しています。
騎手引退後は競馬評論家として活躍しており、ツイッターのフォロワーは20万人を超えています。アンカツさんは「GⅠはアンカツに聞け!!」というコーナーを2013年から寄稿しており、7年目に突入しています。
2020年の上半期のG1でも日本ダービーの3着に入った10番人気のヴェルトライゼンデを的中させたり、桜花賞では本命デアリングタクト、対抗レシステンシアを完璧に的中させたりと抜群の予想センスを披露しています。
現役時代の勝負強さがここでも生きていると言えるでしょう。
現役ジョッキーでは三浦皇成騎手が連載しています。
三浦騎手と言えば2008年のデビュー年に新人年間最多勝利記録を更新した騎手で今や若手騎手から中堅騎手へと成長しつつあります。
東スポでは2008年から長期にわたって連載しており、「三浦皇成 スマイル競馬」「帰ってきた三浦皇成」「エボリューション 進化する三浦皇成」と名前を変えながらも連載は続いています。
現役騎手ならではのリアルな思いや大レースへの意気込みなどを知ることができます。
現役ジョッキーでは他にも蛯名正義騎手がコラムを連載しており、競馬関係者では井崎修五郎さんも予想を提供しています。
まとめ
ここまで東スポ競馬の特徴について見てきました。
その中で何人かのコラムについても紹介してきましたが、これだけバラエティー豊富なコンテンツを読めるのは東スポだけと言っても過言ではありません。
様々なコンテンツを楽しみたいと思われる方はぜひ手に取ってみてください!
東スポWEBはこちら⇒https://www.tokyo-sports.co.jp/