優馬ってどんな競馬新聞?特徴やおススメを徹底解説!

優馬サンプル 競馬新聞

競馬新聞の優馬をご存知でしょうか。優馬は中央競馬の全レースを網羅している競馬新聞です。今回は優馬の特徴やぜひ読んでほしい人について徹底的に解説していきたいと思います。

優馬とは

優馬は1966年に中光印刷株式会社によって「1馬」という名前で創刊された競馬新聞です。創刊当時は競馬の神様とも呼ばれた大川慶次郎氏も在籍していました。その後、大川氏らは他社へと移籍しましたが、優馬は独自に成長していきました。2010年に「1馬」から「優馬」へと名前を変え、現在に至っています。

優馬の予想スタイルとしてはとにかく堅実さが目立ち、的中率と回収率の両立を狙っているように思われます。また、競馬新聞の「競友」は1950年の創刊ですが後に中光印刷の傘下に入ったため、現在では優馬と兄弟紙の関係にあります。なお、競友は関東限定での発売、優馬は全国での発売となっているので注意が必要です。

優馬の特徴

さて、ここからは優馬が他の競馬新聞とどう違うのかについて3点紹介します

調教情報が豊富

馬 放牧

優馬の優れているポイントの一つに調教の情報が充実しているということがあります。当然、どの競馬新聞にも調教のコースや強さ、タイムが記されていることには変わりありません。その点では、単純な調教の情報だけでは他紙との差別化を図ることは難しいです。

しかし、優馬では調教のデータに独自の情報を付け加えています。例えば、「調教タイム 今週の馬場目安」です。競馬場に良・稍重・重・不良の馬場状態があるのと同じようにトレセンの調教コースにも馬場状態は存在します。しかし、映像を見ずにそれらの状態を把握するのは簡単なことではありません。そこで、優馬のこの情報が役に立ちます。

そもそも、JRAには美浦と栗東という二つのトレーニングセンター(トレセン)があり、両方ともさらに坂路やウッドチップなど様々なコースが用意されています。他の競馬新聞でもどちらのトレセンのどのコースで行われたかまでは掲載されますが、そのコースがどのような馬場状態だったのかまではあまり分かりません。調教タイムを予想の参考にする人は多いですが、タイムの比較の際には馬場の状態にも気を配るべきでしょう。

優馬では、馬場状態だけでなく、タイムの目安まで掲載されており、何秒以上なら高評価というように基準を把握することができます。

他にも、「調教一番時計」というコーナーもあります。ここでは、各トレセンの各コースにおけるその日の調教で最も調教タイムが良かった競走馬を紹介しています。紹介された馬だけに注目するというよりは、そのタイムときになる出走馬のタイムを比較して十分な時計が出ているかどうかを検討する材料にするのが良いでしょう。

このような、基本情報+αの情報によって調教だけでも馬の取捨を検討することができます。

活躍するトラックマンが多い

実は優馬のトラックマンにはラジオを中心とする各種メディアで活躍している人も多いんです。これは、優馬とラジオ日本が培ってきた関係があります。1馬の予想家としてカリスマ的な人気を誇った清水誠駿氏が1980年からラジオ日本に寄稿、後に解説者を務めました。清水氏は亡くなってしまいましたが、その後も優馬に所属するトラックマンがラジオ日本の競馬中継でのパドック解説やレース解説を担当している状況が続いています。現在、優馬に所属する主なトラックマンは以下のような人々です。

中田博士 美浦トレセンの調教担当トラックマン。パドック解説を担当している。また、グリーンチャンネルでのパドック解説も行っている。

・佐藤直文 美浦トレセンの坂路調教の時計班担当。清水氏直々の指名を受け、2001年から解説を担当している。ファクターも利用しながら馬の能力を見極めることが予想の肝で、単複や馬連中心の負けない馬券が中心だが三連単なども組み合わせている。

・須藤大和 栗東トレセンの坂路調教の時計班担当で、優馬関西本紙の予想も務めている。関西G1開催時の解説を担当している。予想はオーソドックスで、馬券の種類は単勝・馬連・三連複のみで勝負している。

・田崎泰 栗東トレセンのCウッドコースの時計班担当。関西G1開催時のパドック解説を担当している。予想で最も重視するのは条件に対する適性で、馬券の基本は単勝プラスWIN5。

・持木秀康 栗東トレセンの時計班担当。関西G1開催時に出演している。予想は穴馬狙いで馬券も穴を当てるように組み立てている。

他にも、広田晶彦、目黒和外、中邑茂などが出演しています。このようにたくさんのトラックマンがラジオ日本をはじめとするメディアで活躍しており、その影響力は本紙以外の場面へと広がっていることが分かります。

中央競馬の全レースを予想

優馬では中央競馬の全レース、最大36レースを予想しています。当たり前のことじゃないの?と思われる方もいると思いますが、意外とそうでもないんです。

競馬新聞は発行地域によって掲載されるレースが異なる場合があり、関東では関東の競馬場のレース、関西では関西の競馬場でのレース、さらにローカル開催がある時もローカルのレースはあまり掲載しないという新聞は思いのほか一般的です。

これは、紙面自体の制約もありますし、読者層の想定の上でもその地域のレースを重点的にした方が売れやすいという考えがあるのかもしれません。

しかし、優馬は違います。中央競馬の各競馬場では1日12レース、最大3場で行われるので1日全体で36レースが行われますが、これらの全レースの予想を掲載しているのです。それでいて他紙と料金はほぼ変わらないのでコスパはとても良いと言えます。

優馬がピッタリなのはこんな人!

優馬ウェブサイト

これまで紹介してきた優馬の特徴も踏まえながら、優馬がどのような人におススメなのかを2点説明します。

予想に調教を使う人

予想する際に調教のデータを利用する人は多いでしょう。そうした方には優馬はピッタリです。特徴で紹介したように、優馬の調教情報はとにかく充実しています。特にトレセンの馬場状態をコース別に示していることは、単純な見た目のタイムの違いだけではない本質的な理解をすることができるようになります。

また、優馬の予想自体がそうした徹底的な調教データに基づいたものなので、予想をそのまま利用することもできるかもしれません。

レース日に時間が取れない人

レースが行われるのは毎週土日です。人によっては、土日に十分な時間が取れない場合もあるでしょう。そうした時に優馬が使えます。特徴で述べたように、優馬のトラックマンはラジオなどでも活躍している人たちです。つまり、優馬を読んでいなければラジオ解説でしか聞けないようなことも優馬を通して把握することができます。レース日の実況や解説を参考にする時間が取れない場合でも、パドック気配などはともかく、全体的な情報については十分なものを得ることができそうです。

さらに、実は優馬ではどのレースも買い目を紹介しています。買い目は馬連・馬単・三連複・三連単をそれぞれ紹介しているため、各々の予想スタイルやレースの傾向に合わせて参考にする買い目をうまく組み合わせることができます。これにより、週末に時間があまりとれなくても紙面の予想を利用してそのまま購入することも可能になります。

まとめ

競馬のマークシート

以上、競馬専門紙の優馬について、特徴とぜひ使ってほしい人について紹介しました。まずは一度読んでみて傾向などを理解するのもいいのかもしれませんね。