競馬新聞や予想サイトの予想欄に記載されている◎や〇といった記号、競馬予想をしたことがある人ならだれでも一度は見たことがあるものだと思います。しかし、その中にはどの記号がどのような意味を持っているかをあまりよくわかってない人もいるのではないでしょうか。そんな、いまさら聞けない予想の記号についてじっくりと解説していこうと思います。
目次
予想の記号とは
競馬ではどの馬が1着になるかはもちろん、2着や3着になりそうな馬、さらにもしかしたら3着以内に入ってくるかもしれない馬など様々な状況を想定した予想を組み立てる必要があります。その中で、予想を限りなくシンプルに、かつ明確に示す手段として記号を利用した表記が生まれました。
そうした記号は、競馬予想を行うあらゆる媒体、つまり競馬専門紙、スポーツ新聞、競馬予想サイト、競馬雑誌、テレビの競馬番組、競馬YouTubeチャンネルなど幅広く使用されています。
また、媒体によって少しずつ違いはあるものの、おおむね使われる記号の種類は同じなので一度理解してしまえば別のメディアを見たときにも簡単に応用することができます。
これだけ幅広く使用されていると、記号の意味が分からないのは競馬予想において大きく後れを取っているとさえいえるかもしれません。特にお金を出して新聞などを購入している場合はかなりの損になっています。
そこで、今回の記事でしっかりと記号の種類と意味を知って、予想をフル活用できるようにしていきましょう。
予想の記号を紹介!
今回は予想の記号を7個紹介します。この7個は多くの競馬新聞で共通しているため、これらの意味さえ理解してしまえば予想を深く理解することができます。
また、予想の記号にも重要度があり、今回は特に大切なものから順番に紹介しているので重要度の面からもぜひ参考にしてください。
記号の一覧
まずは予想の記号を一覧形式で紹介します。もし、これは知っているというものがあればそれは読み飛ばしていってください。
- 本命:◎
- 対抗:〇
- 単穴:▲
- 連下:△
- 期待:☆
- 注意:注
- 展開:×
以上が、主に使われている記号です。これらさえ抑えてしまえば大概の競馬新聞の予想欄は理解できるでしょう。
本命は自信を持って「◎」
1着に予想されている本命馬は◎で表されます。まずはこの記号を確認しましょう。
最も勝つ確率が高い馬につけられるため、予想者の一番自信を持って推せる馬に印がつけられることになります。競馬予想は1着を当てるゲームなので、ビギナーの方でも本命馬を決めることは欠かせません。ましてやプロの予想家がこの印をつけている場合、さすがに見逃すわけにはいきません。特に、複数の記者が同じ馬に◎を打っている場合、とにかくその馬が強いという可能性があります。例えば、三冠馬であったりG1馬であったりして回りと格が違うと考えられた場合にはほとんど全員が同じ馬を本命にすることもあります。
競馬新聞などで本命を確認する際には、どの馬に◎がついているかということはもちろん、その馬にどれぐらいの人から◎をつけられているかもしっかりと確認した方が良いでしょう。
本命を負かすならこれしかない!「〇」
〇は「対抗」という区分を示す記号です。
対抗は、◎にもしかしたら勝つことが出来るかもしれない馬のことを指し、◎の次に期待度が高いということを示しています。もちろん、競馬予想では1着になる馬を当てることが最重要タスクであり、かなりの検討を重ねて◎をつけています。しかし、競馬に絶対はありません。どれだけ自信を持って◎にしても、その馬が負けることもあります。そうした時に◎の馬を打ち負かす可能性があるのが、〇の馬です。
「◎が勝つだろうけど、どうしても勝てないときはこれが勝つ」というのを〇で示しています。本命馬に勝てる可能性があるという意味で「対抗」と呼ばれているわけです。
〇をつけた馬にもかなりの自信を持って押し出している予想家も多いため、〇だからといってその馬を侮ることがあってはいけません。さらに、複数の記者が予想した時に◎が色々な馬にばらけている場合もあります。
そうした場面で仮に〇が同じ馬にそろっていた場合は、実は〇の馬の方がより勝ちやすいと考えることもできます。この馬なら本命馬を負かし得るという予想が揃っていればそれは注視する必要があるでしょう。こうした観点から、〇印の馬も絶対に軽視すべき存在ではありません。
2,3着ならあるし万が一もあるかも「▲」
▲は「単穴」と呼ばれ、予想家の中でも、予想を見る読者の側でもまあまあ分かりにくい記号として扱われがちです。基本的には◎、〇に次ぐ3番手の評価の馬ということになります。
ただ、3番手と言ってもいろいろな捉え方があり、2着か3着は確実にとってくるだろうという意味でも▲なのか、もしかしたら1着になるかもしれないという意味での▲なのかは予想紙や予想家によってかなり異なってくる部分ではあるので、過去の予想などを見ながらチェックする必要があります。
ただ、特に配当を重視したい場合は軽視してはいけない存在です。というのも、▲には中穴から大穴の馬を入れてくる予想家もおり、荒れる展開となった場合に勝つ可能性が高い馬がよく▲の印をつけられます。
本命がガチガチの場合には馬単などで狙ってもいいですし、本命がばらけている場合には馬連など着順が逆転しても良い馬券で狙うのが肝だと言えそうです・
三連単勝負ならこれ!「△」
△は「連下」と呼ばれ、基本的は2,3着に入りそうな馬に対して印がつけられます。◎〇▲は1頭ずつにしかつけられませんが、△は2,3着候補になるのでいくつかの馬につけられます。
単勝や馬連などを普段の馬券で購入している場合にはあまり重視する必要がないかもしれませんが、複勝や三連複、三連単で勝負したいという人は必ず参考にすべき馬券です。特に三連複や三連単は数ある組み合わせの中から正しい3頭を選び抜かなければならないので馬の取捨選択が重要な作業になってきます。
1着馬はこれだろうという予想は比較的しやすいですが、2,3着には人気薄が入ることも多々あり、狙い目を絞ることが非常に難しいです。そうした際に△がつけられている馬に狙い目を絞ることで買い目を少なくして効率よく狙うことができるでしょう。
三連単の場合には、◎を1着、〇を2着、▲や△を3着とするなどの方法で買い目を作ることもできます。
この馬に期待したい!「☆」
☆は「星」と呼ばれ、穴馬につけられる記号です。勝てる可能性はかなり低いものの期待してみたい、という馬につけられます。
☆は◎〇▲△と違って毎レース付けられる記号ではありません。自信を持って送り出す穴馬や、期待の一頭につけられるものなので、ある意味で注目すべき存在だと言えます。
特に穴党の方には☆を軸、人気馬を相手とした馬券を購入することで一気に万馬券をゲットできるかもしれません。
要注意、要警戒「注」
「注」は文字通り注意すべき馬につけられる記号で、おおむね3着の可能性がある馬につけられます。
さすがに実力的には1,2着に入ることは難しいだろうと予想されながらも、展開や馬場状態が向けば3着に入れる可能性を秘めているような馬につけられるものです。
三連単の相手であったり、一応複勝で買っておいたりという使い方になるでしょう。
展開を利する!「×」
×は何かの拍子に2,3着に来るかもしれない馬につけられます。×という記号ですが、決してダメという意味ではなく、むしろプラスの評価なのでそこには注意しておきたいところです。期待馬として抑えておきたい記号の一種だと考えることができます。
まとめ
以上、競馬新聞などで使われる予想の記号について見てきました。これらの記号を把握できれば予想の幅も格段に広がります。ぜひ、記号を見ながら予想を組み立てていきましょう!